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Women and Children First / VAN HALEN
殺戮の聖典 ★★ (2007-08-25 08:57:00)
1stに引き続き2ndも大ヒットを記録し、昇り調子にあったバンドが'80年に発表した3rd(邦題は「暗黒の掟」)。
彼らの作品の中でも特に地味な印象の強い本作であるが、駄作と決定付けるのは早計である。
イントロのギターからしてエディのそれと分かる「AND THE CRADLE WILL ROCK…」やトライバルなリズムのイントロから明るいメロディへと展開する「EVERYBODY WANTS SOME !」といったナンバーは特に彼ららしい好きナンバーであるし、物凄いシャウトを聴かせる「TORA ! TORA !」から前に前にと突っ込んでいくかの如く突き進む激走チューン「LOSE OF CONTROL」へのヘヴィメタリックな流れも素晴らしい。
後にMR.BIGが影響を受けたと思われるような白熱したプレイを聴かせる「ROMEO DELIGHT」は名曲だ。
ヘヴィなギター・リフの「FOOLS」、デイヴのファンキーな歌唱がマッチした「TAKE YOUR WHISKEY HOME」、良き田舎の風景を想起させるカントリー風の「COULD THIS BE MAGIC?」、演奏の押し引きが巧みな「IN A SIMPLE RHYME」も悪くない。
確かに前作までと比較すると突出して秀でた楽曲は見当たらないかもしれないが、バンド史上において最もヘヴィでラウドなサウンドが本作の特色だ。

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