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ミュージシャン語録
Spleen (2009-10-04 00:48:00)
「俺達は中世や民族音楽をインスピレーションにするのを止めた。出来る限りそういう要素を広げてきたと思うし、出来る限り挑んできたけど、満足しきれなかった。
過去から遠ざかるって訳じゃない。俺達はそれを誇りに思っているし、やることが出来て嬉しいよ。
でも同じことを繰り返すのは良くない。そうする傾向にあるバンドもいるけどな」
「セルアウトというのは、良く売れる決まりきったやり方というのを知っていて、レコード会社とファンが気に入るからといってそのやり方に固執している時のことだ。そんなことを気にも留めずに、やりたいことを何でもやっている限りはセルアウトじゃない。Satyriconがやってきたようにね」
(以上全て私訳です。間違ってたらすみません)
DVDインタビューでのサティアー様のお言葉(笑)。
言ってることはそんなに目新しくもありませんが、最近これをきっかけにちょっと反省するに至りました。
アーティストが新しい手法を取り入れると「前の方が良かった」とか「こうじゃなきゃ○○じゃない」という批判が出てきがちですが、それよりもサティアー語るところのセルアウトに陥ってしまう方が遥かに性質が悪い。ファンの方を向き過ぎたり、変化を求めなかったりしていたら、どんなに音が激しくてもメタルどころかロックじゃなくなる。単純なことですが、時にリスナーが(下手するとアーティストも)忘れてしまいがちな話です。
加えて言うと、自分のやりたいこと第一で作った楽曲の方が、ファンの様子を窺いながら作ったものよりずっと受け入れられたりするものみたいです。
本当にリスナーが批判すべきは、セルアウトすることと、過去に誇りを抱かず「若気の至り」と片付けることなのかもしれません。

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