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Live Sentence / ALCATRAZZ
H・W ★★ (2002-08-13 07:39:00)
これがもし、編集なしの「通しのライブ盤」だったなら、伝説的名盤扱いになっていたのだろうか。歌が酷すぎて「迷盤」になってしまったという可能性もあるが。
なんにせよ、このアルバム最大にして唯一の聴き所は、若きイングヴェイの凄まじいギタープレイである。
アルカトラスにおける彼のソロは、完璧な起承転結を構成する「構築物」である。だから、という訳かどうかは微妙な所だが、現在の彼のように、ソロパートの原形をとどめないほどに弾き崩すという事が、ここでは一切ない。
基本的にアルバムに忠実に弾いておきながら、ちょっとした空間を見つけるとそこに凄まじいオブリを放り込んだり、ソロパートの終わりのほうで少し遊びを入れてみる、というぐらいのスタンスは、ライブでのギターパートのありかたとして理想的だ。
そういうスタンスの中、余裕綽々で難易度D級フレーズを(正確に)連発する様は、圧巻。しかも、発散する情感、色気が半端ではない。恐るべきプレイである。
ヒロシマ・モナムールでウリ・ロートの「カロンの渡し守」のソロフレーズをそのまますっぽりはめ込んだり、「ナイトゲームス」を完璧な様式美HRに変身させたり、といった、ライブならではの余興もふんだんに盛り込まれており、非常に楽しめるライブ盤。
文句なくおすすめだ。

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