この曲を聴け!
田舎の住宅街にてスラッシュメタルを叫ぶ(笑)
BLAZING BLAST (2006-09-24 09:09:00)
「BLAZING BLAST 佳作を語る」
今回は「名作」ではなく、個人的に「佳作」だと思う作品について語ろうと思います。
記念すべき第1回目の登場作品は、
V.A.「DOOMSDAY NEWS Ⅲ-Thrashing East Live-」です。
これは、ベルリンの壁崩壊直後の1990年3月4日、
当時の東ベルリン、ヴェルナー・ジーレンビンダー・ホールで行われた
スラッシュ・フェスティバルでの音源を収録したものです。
同年の10月には日本でも発売されました。
出演バンドは、ドイツからは三羽ガラスの一つであるKREATORと、
別名"酔っ払いバンド"としても知られるTANKARDの2組。
イギリスからは、後にSKYCLADを結成するマーティン・ウォルキア(Vo)と、
現在KREATORやARCH ENEMYのプロデューサーとしても活躍するアンディ・スニープ(G)
が在籍していたことでも有名なSABBAT。
スイスからは、数少ない技巧派スラッシュバンドCORONERの、全4組。
収録曲は、
KREATOR:1.Flag Of Hate 2.Riot Of Violence
TANKARD:3.Alien 4.Chemical Invasion 5.Maniac Forces
SABBAT:6.Hosanna In Excelsis 7.I For An Eye 8.Fho Those Who Died
CORONER:9.D.O.A. 10.Absorved 11.Read My Scars
各バンドそれぞれ3曲(KREATORのみ2曲)、全11曲収録が収録されています。
出身地・音楽性、ともにかけ離れた4バンドですが、
スラッシャーにとってはまさに「夢の共演」でしょう。
1990年というと、スラッシュメタルに暗雲がたちこめ始めた時期ですが、
それを打ち消すかの如く、スラッシュに対する「熱意」というものがアルバムから伝わってきます。
音質の悪さもあって、サウンドにアグレッシヴな「荒れ」が見られます。
スタジオ音源だった、それは不満以外の何者でもないですが、
その「荒れ」があるからこそ、このアルバムはカッコいいと言えるんですよね。
現在は入手困難なアルバムの一つですが、
当時のスラッシュメタルがいかなるものかというのを、このアルバムは証明してくれています。