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2006年度のハードロックシーン
cozy_ima (2006-12-30 06:33:00)
これは私の個人的感想であり、単に昨年(2005)までのハードロックアルバムを
十分聴けていないことにもあると思うが、今年(2006)のハードロック作品は
非常に充実している。というか、80年代初頭に抱いた感覚に近いものを感じる。
ある程度選んでCDは購入しているが、これは贔屓目ではなく、当たりの数が
本当に多い。
80年代後半以降は、B誌の評価を鵜呑みにして、個人的にはいまいち、と
思っても、無理をして聴き込んでいたものが多かったが、今年は素直にいい、
と思えるものが多い。
今年のハードロックシーンの大きな特徴として、ほとんどに共通するのが、
70年代に持っていた音楽のエネルギーを強烈に感じることだ。
実は、80年代以降、70年代に感じたロックそのもののエネルギーはどんどん
薄れていったように思う。
音楽評論家の伊藤氏も、70年代までは創造の時代で、80年代以降のハードロックは、
消耗、消費の時代といったような趣旨の発言を以前していたように思うが、
それは常に私も感じていた。
特に80年代後半以降は、類型、亜流の時代であり、あまりに売れることのみを
意識していたように思う。
その悪しき慣習は、今でもアメリカには根強く残っている。
今年の音楽シーンの充実は、実はアメリカ系は少なく、ブリティッシュ、北欧系
が圧倒的に強い。
これは売れることを考えたのではなく、自分達の信じる音楽を素直に表現した
もので、これこそ、アーティストと呼ばれる人達の本当の姿である。
しかし、一言でHM/HRといっても、その範疇に入るバンドは、あまりに多く
なりすぎた。
テクノロジーの発展で、ズブの素人でも、それなりのアルバムを作れる時代であり、
またインターネットの発展で、一般誌に紹介されないアーティストも多く
聴ける時代でもある。
音楽は金になる大きな産業だったが、時代は変わり、取捨選択される、多品種少量
時代に完全に突入した。
プロと、アマの境目はほとんどなくなったかもしれない。というか、アマの中に
こそ本当に光るものが多いのかもしれない。
→同意