この曲を聴け!
メロディアス・疾走・哀愁
YOSI (2003-01-05 16:01:00)
では僕もジャーマンと北欧の違いについて。
はっきりいって、最近の両者には明確な違いがみられないんですよ。単に出身地の違いだけになったと僕には感じられます。というのは、「ジャーマンメタル」も「北欧メタル」も時代によってどんどん変化してきてるわけで、かつて「ジャーマンメタル的」とされたのは、「硬派で男臭くて無骨で剛直で荘厳な」音。ACCEPTとかRAGEとかGRAVE DIGGERとかRUNNING WILDみたいな感じ。その後すぐHELLOWEENが、「スピーディでメロディアスでポップで演歌的なクサさ」の現在メロスピと呼ばれるジャンルのルーツを提示し、さらにGAMMA RAYがそこにオペラティックなアレンジを加え、BLIND GUARDIANがそれを完成させ、HEAVENS GATEは極めて正統派HM的なアプローチを取り、RAGEは奇妙で奇怪なリフと歌メロで独特のHMを展開。このあたりまでが僕の好きだった「ジャーマンメタル」の流れです。で、僕がちょっと悲しいのは現在のジャーマンメタルがクサメタル系、メロスピ系でしか語られない、存在していないこと。一概にジャーマンメタルはこんな音って説明できないくらいバラエティ豊かなジャンルだったんですよ。90年代中期までのこのジャンルは。
で、北欧メタルの流れは面倒なのではしょりますけど、「メタル」っていうより「透明感あふれる叙情的なHR」ってのが基本だったはずなんですが、最近はジャーマンメタルの影響を強く受けた、メロスピ、クサメタル型がほとんど。つまり現在における「典型的なジャーマン」と「典型的な北欧」は殆ど同じじゃないでしょうか。音だけ聴いて出身地を当てることとか、音で分類するのが無意味な気もします。
→同意