この曲を聴け! 

上手???下手???
KUZU (2003-03-19 23:25:00)
僕には、やはり「技術」の上手さ(巧さ)と、曲を引き立たせる上手さとは、やはり同一ではないような気がします。SUM 41やRAMONESに、インギー級ギタリストが入ら無くてもいいし、逆にRISING FORCEやSYMPHONY Xなんかには、やはり「彼」らの様な巧さが必要なのと思います。曲を引き立たせる上手さは、巧さとは関係なく、「クセ」からくる、「味」や「個性」に繋がるもの、と考えます。
ばい(by)さんを混乱させたであろう感想文に心当たりがある僕の場合(MAGNITUDE 9 'Reality In Focus' 参照)、巧さの基準は、これまで聴いてきたいろんなアルバムからの、相対的な感覚でしか有りません。ちなみに、ここで「抑えた」と表現している理由は、これも彼らの前作との相対的な印象・感想でしかありません。また「生を見た」訳では無いので、「本当に巧いか??」と言われれば、「飽くまでもアルバムで」と言う事になります。
ただ僕は、METALが「Liveが勝負」だと言うことを、ミュージシャンが一番良く知っている事と思います。アルバムを売るのに、On Airがあまり望めない環境下では、ライブサーキットが唯一の宣伝だからです。確かに、ライブで再現できない演奏を、スタジオでは最新技術を駆使すれば、CDに封じ込められます。でも、有る意味ミュージシャンの「良心」がスタジオ盤だとすれば、そこで聴かれる相対的に高い演奏力への「ポテンシャル」を感じても、良いと思います。幾つかの「例外」が存在するのは多少残念ではありますが、多くのミュージシャンはアルバムのポテンシャルをライブで実現してきたのを知っています。今後も、生の音に触れられなくても、アルバムを聴いて「巧い」と判断するつもりです。
因みに、僕は全く楽器を演奏できません。従って、多くのミュージシャンがいとも簡単にこなしている技には、それが技術的にどんなに凄い技であっても、耳慣れて心が動かないケースがあります。リスナーの何割がプレーヤーなのかは判りませんが、プレーヤー以外の人の心を動かすのは、凄い「技」ではなく、飽くまでも技により引き立てられた「曲」なのだと思います。

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