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猿真似と豊潤
HIGASHI (2002-11-27 01:38:00)
先日ヨーロッパへ行った時に異口同音にこんなことを言われました。
フランス人のブランド店の女性店員
「先日日本女性のある方に高級なスカーフをお買い求め頂いたんですが、その女性は雨が降ったらスカーフをバッグの中に入れると言うんです。おかしいですよね、スカーフを何に使うかわかってないんですから。あれじゃー買われたスカーフが可哀そうです。」
イギリス人のイングリシュティーの先生
「日本の方に講習をすると、作法にばかり質問が集中します。フォークの使い方、食べる順番ばかりに気を取られてしまいます。それ以前にそもそもイングリシュティーとは何かがわかってないと無意味なんですけどね。どんなにやってもそれを知ろうとしない限り身につかないと思いますよ。」
要するにうわべの流行だけを追いかけて、本質に触れようとしていないんですよ。そもそもそれは何なのか?何故そうなっているのか?ということを頭に入れず、表面上の形だけを取り入れてわかったような態度をとる。それは結果として猿真似にしか本場の人には見えない。
HMにも言えます。いくらいいフレーズやスタイルを取り入れても、本質的にバンドとしてのポリシーが確立していないと、単なる猿真似バンドでしかない。HMの本質に迫ろうとするバンドとファンのみが結局生き残る。最近のバンドは型にハマり過ぎでピンとこないのが多いのはこの辺にひっかかりがあるように思います。
ファンとは勝手な生き物で常に豊潤なHMを求めている。ひとつでも多くのバンドが猿真似から脱却し豊潤な作品を提供してシーンを盛り上げてほしいと願う今日この頃です。

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