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ブート…ではなくコピー行為について
ひょうすべ (2002-12-28 01:22:00)
ギターの国から2002.遺言さんの追加です。(長文失礼)
国内盤のCDの値段が高いのは、そのCDの流通方式と再販制度です。
まず、流通方式ですが、大きく分けると2つ、代行店と特約店です。
代行店とは、いわゆる問屋のことで、CD製作会社とCDショップの間に立っています。
特約店とは、大手CDショップのことで、CD製作会社と直取引をしています。
ではなぜ、特約店は問屋を通さないのに定価で売るのでしょう?
それができない理由は“再販制度"です。定価以外の金額で売ると違法なのです。(実際に売っている所もありますが)
国内盤のCDの裏側を見てください。そこには、□で囲まれた日付とその後ろに“再(日付)"が書いてあります。□で囲まれた日付が発売日、再の後ろに書かれた日付が、“その期間までこの定価で売ること"を義務付けています。
再販制度とは、簡単にいえば、日本全国同じ価格でCDが買えることです。例え山の上であっても、観光地であっても、ホテルの中でも同じ金額です。
また再販制度では、ギターの国から2002.遺言さんの書かれた通り、ある一定期間の返品を認めています。つまり、仕入れたものをある一定期間内に返品すれば、CDショップの損害は0円です。もし再販制度がなくなれば、CDショップの自由価格ですので、CDの価格は安くなるでしょう。しかしCDショップの品揃えは100%悪くなります。なぜならCDショップ内のすべての商品が“買取り商品"になるからです。
また、CD製作会社も、CDショップが買い取ってくれる可能性の低いCDは、製作しなくなります。もし製作したとしても、今の値段より高くなることは確実です。(HM/HRはアブナイかも?!)
実際にアメリカの現状をみると、日本の2倍の人口に対し、発売アーティストの数が日本の1/3だそうです。
しかし、この再販制度も悪い点は、再販制度にカコつけてCD製作会社が横並びの価格でいることです。再販制度は独占禁止法の例外事項のため、カルテルが適用されないのです。
では代行店の場合はどうでしょう。
まず、事実からですが、CD製作会社の90%以上が首都圏にあるという事です。
代行店がなくなればすべて各CD製作会社との直取引となります。
例えばヴァンヘイレンのCDを店に注文に行っても「うちはワーナーと取引がないんで取り寄せできない」と言われる可能性もあります。
また、上記事実からお判りのように、製作会社から製品を、東京のショップに送るのと、沖縄のショップに送るのでは、輸送コストに差がでます。ますます地方のCDショップは品揃えが悪くなります。代行店を通せば、各製作会社の製品をまとめて地方に送り、輸送料を各社で分担(運賃協力金)しますので、輸送コストが大幅に削減できるというメリットもあります。
デメリットは勿論、問屋を通すことで、本体価格が高くなるという事です。
このような理由でCDは安くならないのです。
実際にCD製作会社の人に聞いたのですが、広告宣伝費等にもよりますが、アルバムは3万枚以上売れないと元がとれないそうです。
私もCDは安くなった方がうれしいです。しかし、こと洋楽はここ20年値段が変わっていない事実もあります。しかたがないのかな~。
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