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ブート…ではなくコピー行為について
KUZU (2002-12-28 02:35:00)
遺言さんやひょうすべさんのお話は、現在の日本のCDの価格システムについて、かなり判りやすく、参考になります。
20年間値段がそのまま、というのは、諸物価や平均賃金がCD発売開始当時より上昇していることを勘案すれば、相対的に安くはなっている、と思います。でもまた、もしかしたら更に急激に、値段が下がる可能性が、有るように思います。
今までは、レーベルが、「音」の価値を、「CD」というモノに変換して、我々に販売していたと思います。また、当初「CD」の音の複製はせいぜい、カセット(かDAT)で、複製には必ず大きな劣化を伴っていたのです。
ところが今は、自宅で、いくらでも「CD」が作れる環境が整いました。CD-Rメディアというモノは、30円/枚を下回るモノまで有ります。当然、「CD」というモノの価値は、地に落ちた訳です。店で3000円払わなくてはならないモノが、自宅で30円プラスαで手に入る訳なので。
CDというモノに音の価値を代行させる時代は、終わりつつある、と思います。音の値段を、音そのものと(CDメディア、電子データでも無い)引き替えにする、そんな時代が、来るかも知れません。以前の朝日新聞の記事では、「メディアで金を取る時代は終わった。興行で金を取れない音が消える」という論評まで飛び出してきました。
では、過渡期である今、我々が合法的に、出来るだけ安く、CDを買う方法は??
とりあえず僕の場合、音の価値の変遷や可能性を全く理解していない、今の旧態然とした日本の流通システムを通った国内盤CDは、まず余程のことがない限り、買いません。遺言さんが上で紹介されている、北米や欧州の場合と同じく、今はnet上からShopを選ぶことが出来ます。これだと、バーゲン品を除けば、今だと1500円/枚から手に入ります。また、欧州盤の場合、日本国内から欧州へ発注すると、欧州の消費税が購入代金にかからないメリットがあります。
アルバム単位から曲単位への、消費者の動向も有るようです。音楽配信も、まだメディアとして電子データを利用していますが、これも有る意味過渡期的な方法と思います。今後の通信インフラの整備状況と、データの質や著作権保護策によっては、問屋等の中間マージンが発生せず、音そのものに近い形での音の流通が可能かも知れません。
で、コピー行為ですが...やはり縋ってしまう事があります。僕はやはり、アルバム単位で楽しみたいのです。CD1枚辺り、幾らぐらいが、「コピーでなくてやっぱCD原盤」なのでしょうね? 一人一人の経済状況や、1ヶ月に何枚くらいCDを聴くかのバランスなんでしょうね多分。僕だったら、1枚辺り1000円位だと、「よーし全部原盤揃えるぞ!」な金額かも知れません。

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