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ちょっとした謎
YOSI (2003-01-26 17:32:00)
いやいや、僕はまたちょっと違う意見を持ってます。たしかに北欧の哀愁のメタルはアメリカでうけていないようにも思います。でも、ABBAなんてどうですか?メタルではないですけど北欧出身の哀愁のポップスバンドで全世界でブレイクしましたよ。それにアメリカ出身の叙情的なメロディを持つHM・HRバンドだってやまほどいます。80年代にはそんなバンドがアメリカでも結構人気が出てました。アメリカ人が一般的に泣きのメロディを嫌うわけではないでしょう。ただ、なぜ北欧とかヨーロッパ出身のバンドがアメリカで人気がないのかは明確な理由があります。それは、そんな田舎から出てきたバンドなんてだれも知らないからです。人気がないのではなく知らないだけ。これは日本だって、普通の人は英米の有名なバンドを除いてはあまりそんなマイナーなバンドを聴き漁ったりしないでしょう。邦楽のヒット曲を追うのが精一杯で。アメリカは音楽のるつぼというかあらゆる音楽が流れ込み、自国のバンドだけでもいくらでもある。なにも欧州の片隅のマイナーバンドを聴き漁らなくてもよいでしょう。それに大事な問題は「歌詞」とか「発音」とか「ルックス」とか「アテチュ-ド」じゃないかと思います。いくら曲が格好良いからといっても、メタルは今も昔も世界中で「色物」のムードがつきまといます。メロディのクサさだけならまだしも、歌詞もヒロイックで大仰、ルックスも剣とか持ってたり、英語の発音もおぼつかなかったりでは、「いまどきの若者」の心を捉えられるはずがないです。日本人は幸運なことに歌詞がダイレクトに響かず、細かな発音の違いなど分かりませんから、音楽のみを評価できますが、アニメソングのようなヒロイックで臭い歌詞をいい大人が日本語で合唱してるのはそれなりに気持ちが悪いです。英語圏の人だって同じなのでは。今の若者と同じ視点での歌詞を歌い、同じルックスをしたバンド達を支持する人が多いのは日本でもアメリカでも変わらないでしょう。DIOの歌詞に「ドラゴンや魔女」とかが登場するのが幼稚か否かという議論がB!誌でありましたが、僕は別に幼稚ではなくそこには哲学的だったり比喩的な意味があると思いますが、それでも日本語に直訳して歌えば恥ずかしいのは間違いないです。
MP-4さんはNIRVANAやPEARL JAMの音楽には泣きや様式美が皆無のように考えておられますが、僕的には特にNIRVANAは強力な泣きがあると思います。曲構造にもBEATLESからの影響を受けたしっかりした流れがあり(HM的様式美ではなくとも)、ZEPやSTONESからの正統派ロックの流れもあります。アメリカ人も日本人もNIRVANAを好む人は多いでしょうし、そう日米の間隔のズレがあるわけではないです。全ては「ダサいかダサくない」かの問題なわけです。言葉がわからないおかげで、日本人は歌詞のダサさに無頓着でいられますが、英語圏の人にはそれが結構重要な問題だというわけです。
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