この曲を聴け! 

The Dark Ride / HELLOWEEN
N男 ★★ (2004-12-30 13:23:00)
全体的にダークで実験的な感じかも知れないが、この雰囲気はらしくはない。
なんでこうなってしまったのか、とヴァイキーも言っているように前後のアルバムと全く違う路線。
曲自体の完成度は当たり外れが激しいというか、人気を見ても上位5曲が全て疾走曲、あとは全部スローな曲っていうわかりやすさ(笑)
この遅い曲をどう思うかで、結構賛否が別れる作品だろう。
ローランドもウリも名曲を残してくれているので結構買いだと思ったり。
ヴァイキーの曲には本人の「変えられることを嫌い、反抗する性格」が顕著に現れており、良いアクセントになっている。「All Over the Nation」が端っこに追いやられているのはアルバムの流れ上仕方のないことなのかもしれないが、これを却下できないのはずば抜けた出来の良さであり、本人の才能がなせる業だろう。
それにしてもヴァイキーが非常に不機嫌な顔で写真に写ってて、よほどイラついてたんだろうなと。
曲の出来に関しては確かに散漫だが、テーマ性・統一感はバンド史上No.1と言っても過言ではないくらいダーク路線を突き詰めており、全体としての質は高い。
パソコンに入れてあえてアメリカ盤の曲順に変更して聴いたり(Stratovariusの『Visions』とかでもやってます)しているが、どちらにせよこの曲順は完璧に近い、アルバムを最後まで飽きずに聴かせる場合②、③、⑦、⑫の名曲の配置はこれ以外考えられない。
[★★★★]

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