この曲を聴け! 

Rocks / AEROSMITH
190 ★★ (2001-04-30 21:15:00)
間違いなくエアロスミス史上No.1。
まさに『大傑作』と言って良い“芸術作品"だね。「アルバムとはこういうものだ!」という事を教えてくれる名盤です!
余分なぜい肉がなく、実にスマートで、バランスのとれた作品になっている。・・・また、ジャケットデザインの方も、実にスッキリしていて高価な感じが伝わってくるぞ!
「maipapa」さんと全く同じで、ホント「ジャケの宝石のイメージ通り、珠玉のロック・アルバム」だと思う。
1~3曲目はもう最高!! オープニング曲「Back In The Saddle」の“強烈"なインパクトで始まり、続くは、個性豊かな“名曲"「Last Child」、そこからサイレンのような音で連結してくるイカした疾走ロックナンバー「Rats In The Cellar」と、息をもつかせない展開が続く!
何がスゴイって・・・、通常は1曲目にくるはずの疾走タイプが3曲目に追いやられているという所。・・・そのへんの部分も、この作品の充実ぶりを物語っている。
「Rats In The Cellar」を1曲目に持ってくるのと「Back In The Saddle」を1曲目に持ってくるのとでは、かなりアルバムの印象が違ってくる。・・・インパクト効果などから考えてみると分かるように、絶妙な曲順だと言えます。
「バランス」を最重視するならば「インパクト」という部分は多少削がれがちになる。逆に「インパクト」を最重視するならば「バランス」は少し崩れる・・・。だが、こういう曲順にする事で、その重要な相互関係を最大限に保つ事が出来ている・・・ように思える。
まぁ~・・・そのような細かい事を抜きに考えてみても、やはり「Back In The Saddle」が一番オープニングにふさわしく最適なナンバーだと言う事は、誰もが納得せざるを得ないのでは? ・・・インパクトのある曲なのに微妙に派手さを抑えた作りが何ともニクイ!・・・次はどんな曲が来るんだろう?といった期待感さえ漂わせる。・・・いや~でも、まさに圧巻でしたね。
5曲目からは、ビートを効かしたポップな「Sick As A Dog」、その後にはへヴィでカッコイイ「Nobody's Fault」が連結してくる・・・。
続くは、この作品では一番エアロらしい「Get The Lead Out」。その後の軽快なポップロックンロールチューン「Lick And A Promise」などもなかなかだ。
そして閉めには、不器用ながらも味わい深い哀愁バラード「Home Tonight」と、バラエティー豊かな作品に仕上がっている。
また、重く絡み付いてくる「Combination」では、ひと息つかせてくれます。・・・この味のある4曲目の存在がある事で、そのすばらしい曲達がさらに引き立っている。
A面B面式のLP時代の作品を、(曲順もそのままで)ひとつのCDにしてもこれだけのバランスを保っていると言う事は、どれだけ完成度が高かったかという事が分かります。・・・とにかく、余計なもんが一切無いってのが実にスッキリするね!
エアロのみならず、ロック史上にも名を残す必聴の名盤なので、是非じっくり聴いてほしい1枚だ。

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