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Turbo / JUDAS PRIEST
地獄葬戦士 ★★ (2004-01-31 14:54:00)
シンセイサイズド・ギターを導入したキャッチーな作風が「問題作」となったのは周知のとおり。
今だからこそ「いい作品である」という評価も出来るが、「SCREAMING FOR VENGEANCE」、「DEFENDERS OF THE FAITH」とHEAVY METAL史に残る名盤を立て続けに発表した後の路線変更であったため、戸惑いを感じたのは事実。
しかし、同じアルバムを作り続けないのもPRIESTの魅力であり、楽曲の完成度も非常に高い。
良くも悪くもアルバムの印象を決定付けた「TURBO LOVER」、明るく疾走感のある好曲「LOCKED IN」、サビを合唱したくなる「PRIVATE PROPERTY」、反抗心あるキッズへのロック・ナンバー的な歌詞の「PARENTAL GUIDANCE」、明るいロックン・ロール賛歌「ROCK YOU ALL AROUND THE WORLD」、幻想的なイントロを持つドラマティック曲「OUT IN THE COLD」、リフがちょっとAC/DCを想起させる「WHITE NIGHT,HOT & CRAZY DAYS」、シンセ全快ながらも哀愁感ある「HOT FOR LOVE」、悲哀に満ちたメロディが絶品の「RECKLESS」と、80年代のアリーナ・ロックを意識したかのような作風である。
所々に散りばめられた哀愁も見逃せない。名盤です。

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