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車屋の『まったく車って奴は・・・』
車屋さん (2005-11-16 18:03:00)
>ドゴスギアさん
レスありがとうございます! 車屋の独断と偏見で宜しければお答えいたします。
①2ペダルMT(セミオートマ)について
⇒初めてトヨタのMR-Sの2ペダルMTに乗った時は正直感動しました。初めはちょっとシフトショックが気になりましたが、つながる感触は通常MT車(クラッチ踏んで~)と比べて遜色無いと言うか、むしろ気持ちよかったですね。今現状で構造上の進化や、CVTの開発・普及によって通常のAT車はMT車よりもシフトのタイムラグが少なく、ドゴスギアさんの仰る『首かっくん』は殆ど無くなっています。『それでは2ペダルMTはどうなの?』って事に関しては…。う~ん、『進化の途中』って所ですね。
外車でいうなら、実際にアルファのセレスピードも登場した当時から少々つながりのラグが大きかったのですが、今では少しずつ素直なつながりを見せてくれる様にはなって来ました。ただ、ドゴスギアさんのお友達の方のアルファは、ヤレたのではなく、『馴染んだ』という感じかもしれませんね。というのは、車のCPUには学習機能が付いていまして、色々な部分でオーナーの乗り方をCPUが学習をしていきますので、そのオーナーの乗り方を学習し終わればスムーズになっていく部分も大いにあるかと思います。
さて、車屋が2ペダルMTをどう思うか…、ですが、車屋は肯定派です。理由は腰椎ヘルニアで左足に力が入り辛いのにMT車に乗りたいからです。自分のオデッセイにも基本ATですがMTモードが付いておりまして気分的に2ペダルMT感覚で運転できます。パドルシフトが付いていれば完璧でしたがね…(苦笑)。
2ペダルMTは元来F-1レースですばやくシフトチェンジする技術として開発生産されたんですよ。人間が脚でクラッチを踏み、シフトチェンジしてクラッチを放す動作より、機械制御の方が速くできる程の技術進歩した事で、こういった2ペダルMTはどんどん普及していきました。日本でも80年代にいすゞ自動車が『Navi-5』という2ペダルMTを開発しましたが、そりゃ酷かったようですよ(笑)。
みんなが思うのはフィーリングの部分ですよね。とても良い子のATより、車屋的には一寸荒さが残るセレスピードの方が好みです。Cityモードという完全なATモードもありますから、問題無いっちゃぁ問題無いんですが…。Cityモードは通常のATとは違い、余り合理的に出来ていないので、可笑しな変速をするという話もよく聞きますよ。
そんな訳で、セレスピードは未だに問題を抱えていて、シフトアップの時の違和感、首カックン感が100%収まる事はないと思います。でも、クラッチがつながってしまえば、アクセレーションに直結した高回転型ユニットの官能的な味わいを得られ、トルコンスリップによるラグが発生しないのは大きなメリットだと思いますよ。
ドゴスギアさんの言うとおり、独国のフォルクスワーゲンも発売していますね。こちらはDSG(Direct Shift Gearbox)という名称で、制御のシステムとしてはセレスピードよりもレヴェルは相当上に位置してますね。実際『首カックン』もDSGになると殆どしないので、トルコン+ATか、DSGかという選択肢は意味がないほど素晴らしい出来です。というか現実的にみても生産コストや重量面でもDSGの方が全般的に好条件のようですね。でも、此処までいっちゃうよりは、楽しさが味わえるセレスピードの方が車屋的に好みですが…。
すいません、長くなりました…。アルファの話で気合入っちゃいました…。
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