この曲を聴け! 

洋楽とクラシックで
k.s.m.2 (2008-07-06 02:45:00)
↑なんだかスレッド違いになってきているような……薦める系はそれ用に2本くらい
スレッドが立っている(もう埋もれたかな)ので、そちらに移るべきかと。

クラシックと言えば、最近はヴァレリー・アファナシエフの演奏をちょくちょく
集めています。『ブラームス:ピアノ作品集』(DENONのリリース)でのバラード
がかなり暗黒メロしていてやられたからですが。
テンポをやたら落として弾く、などの批判もあったり、ブックレットで自作の小説
(のような随筆のような詩のようなもの)を引用しつつグロテスクな気質を披露
したりとある意味異色のピアニストではありますが(「モーツァルトがいかに駄目
かを証明するために録音した」なんて同業者に書かれるグールドよりはマシか?)、
あの闇の淵に引き込まれるような演奏は見事。

他に収穫で、ベートーヴェン三大ソナタのケンプの録音(グラモフォン)。同じ
曲でも演奏者や録音年代が違えば全く別の曲になる(少なくとも喚起される感情
や感覚の強さや方向性が大きく異なる)のは当たり前ですが、四人ほどの録音を
聞き比べてようやく、自分向けの弾き方をされている音を発見。
有名曲で、かつ特徴の際立った録音なら、ジャンルとして慣れていない相手でも
そういう聞き分けは十分可能(だと思う)なので、「楽曲よりも録音による感覚
の違いを教える」という方向性で布教するのは有効な手かもしれません。

→同意