この曲を聴け! 

Cryptic Writings / MEGADETH
ギターの国から2002.遺言 ★★ (2004-09-05 00:53:00)
発売当初はみんな「昔のMEGADETHが戻ってきた」と、大絶賛の嵐だったアルバムです。
しかし年月が経ってまた聴いてみると、それは数曲だけのことであって、アルバム全体がアグレッションを取り戻したとは言いがたいです。それだけにアルバムとしてのまとまりにも欠けることになったのは否めません。中途半端な部分があるのでMEGADETHの各アルバムが持つ作品の「色」というのが一番感じられない作品です。
構成的に言うのなら、最後にスピード・チューンを固めるのではなく、一曲目は「Trust」でもいいのでその後すぐに速いのを2・3曲連発して欲しかった。「Almost Honest」「Use The Man」が続くのは正直ダレる。
楽曲的にもそこまで魅力的な曲はありません。ただ一曲を除いては・・・
ただ一曲・・・そう!、「She- Wolf」。この曲は、この曲だけは大傑作だ!!!。
この曲をライヴで聴くときの高揚感はハンパじゃないです。「うわっ、She-Wolfが始まった!」と思い、その事実に感動を覚えます。後半のギターメロディーの美しさ、そして完璧なハモり。
ジャケにもっとこだわって欲しかったとか、もっと鋭い音にして欲しかったとか不満はあるけれど、結局僕は「She-Wolf」があるからこのアルバムが好きと言わざるを得ないのでございます。

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