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Blood of the Nations / ACCEPT
火薬バカ一代 ★★★ (2010-10-09 01:54:29)
失望の連続だった90年代の長い長い回り道を経て、もはやACCEPTのスタジオ・アルバムには何の期待感も持っていなかったのだが、その彼らが、ここまで完成度の高い作品を引っ提げて再々結成を遂げるとは全くの予想外。
金属を削り出すかの如くガツガツと刻まれる屈強なリフ&リズムに、男臭さ満点の金切りVo、ドラマティックに絡む2本のG、それにお馴染みの「地響きコーラス隊」が堅牢なスクラム組んで威風堂々と突き進むサウンドは、正しく7th『RUSSIAN ROULETTE』の後に来るべき、マッチョで勇壮な「ACCEPT流HM」が徹頭徹尾貫かれ、怒涛のOPナンバー①からラス曲⑭(日本盤のみのオマケ扱いなのが勿体ない程のクオリティ)に至るまで、捨て曲は皆無。
その最大の推進力となっているのが、ウド級の特異性は持ち得ずとも、よりメロディアスな歌唱で楽曲を雄々しく彩る新Vo.マーク・トニーロと、起承転結のドラマを有する楽曲内楽曲的Gソロを連発するウルフ・ホフマンのGプレイ。
中でも、思わず拳を振り上げたくなる高揚感と重厚感に満ち満ちた④、マークの熱唱と演歌ばりの濃厚な泣きメロが炸裂するバラード⑦、悶絶モノのGソロが疾走する⑫、そしてアラビア風(と言うかRAINBOW風)のGリフをフィーチュアした劇的な⑬といった楽曲は、両者の個性が特に強く刻み込まれたアルバムのハイライト・ソングかと。
全14曲収録、70分オーバーのボリュームは何ぼなんでも胃にもたれるが、これだけ良い曲が揃っていれば、その取捨選択に迷いの生じたバンド側の気持ちも分からんでもない。
全盛期の作品群に匹敵する完成度を備えた力作。いや、御見逸れ致しました。

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