この曲を聴け! 

THE KING OF FIGHTERS '99
ロブスター立田 ★★ (2011-01-02 10:29:37)
個人的にはそこそこ気に入ってるんだけど、対戦バランスと遊びやすさに関してはやはり最高峰の前作98より一回り劣化してしまったという印象が拭えない、惜しいゲーム。
やはり、無理に「前作で完成された基本を土台に、新しいシステムを追加で新しい楽しさを追加だー」と色々と詰め込んだり変えたりしたのが原因だったのか・・・・


システム面では特にこれと言った壊れた点はないと思うんです。私が全てを使いこなせてないだけでそう見えるのかもしれませんが(笑)
が、やはりキャラバランスが・・・・ケンスウの「龍連打連発が永久ガードになる」&「画面端で穿弓腿連発するだけで永久が可能」(さすがにまずいと思ったのか、後者は家庭用移植の際に削除)、とかチョイの「手軽なガード崩し→超必につないでお手軽に大ダメージ」という理不尽な連携とか、テストプレイすればすぐ気づきそうな問題点が何事もなかったかのように放置されてるのが残念なところ。
まぁ、実はゲームバランスの問題点の殆どはドリームキャスト版「KOF'99 EVOLUTION」で解消されてたりするんですけどね。

新システムのストライカーは・・・99の時点ではまだ「飾り」と言ってもいいと思います(笑)
カウンターモードは、、、、ごめん、使い方が良く分からない。
一方アーマーモードは、、、、私の持ちキャラのチャンとの相性がすごく良くて、ゲージ溜まったら迷わず使ってた。お世話になった(苦笑)


ストーリーは、主人公が新キャラのK'(ケイ・ダッシュ)に変わり、新たにネスツ編がスタートしました。(~2001まで。)
97までのオロチ編とはガラリと変わった雰囲気で、あちらは古代の神話をベースにしてるのに対し、こちらは近未来のサイバー色が強いものとなってる。
ファンの間ではオロチ編より評価が明らかに低い。個人的にはこのネスツ編はオロチ編よりも好きだったりするんですが・・・怒チームのエンディングなどで語られる、ウィップがネスツを脱走した過去。クリザリッドの正体(←99の怒チームのエンディングで解りますが、これは悲惨すぎる・・・)、そしてK'の過去と記憶、ネスツ・飛賊の実態、、、、などなど・・・・奥の深い点や先が見えぬ展開があって、新作が出るのが楽しみなものでした。
でも、やはり2001での打ち切りエンド、伏線が回収されないまま放置されて投げられたままの締めになってしまったのが・・・・(99は第一章なので締めに関してはそこまで書きませんが)


BGMやステージ演出、ドット絵、デモグラフィックにも目を見張るものがある。特にボス戦前の5ステージ目でのリフトで下っていきながら主人公チームと戦う演出、そしてK'こと主人公チームのBGMは何度見ても/聴いても最高。
デモ絵もSNK作品の中では、「餓狼MOW」などと並んで最高峰だと思います。
ちなみに、前作までの主人公/ライバルであった、草薙京/八神庵は、一見居ないように見えますが、実はストーリーの関係上で、こっそり登場的な感じで「隠しボス」&隠しキャラとして登場(家庭用では最初から使用可能)。CPU戦ではある条件を果たすと、ラスボス戦後に乱入してくるんですが、この演出が個人的に好きだったりします。


とりあえず、悪くはないですが、やはり残念な点がどうも目立ってしまう惜しい作品。
やりたいならこの残念な点もある程度解消され、追加要素も豊富なドリームキャスト版「99 EVOLUTION」をオススメします。(ちなみに99 EVOはPS2版のNEOGEOオンライコレクションの一つ、「KOF ネスツ編」にも収録されてます。)

→同意