この曲を聴け! 

Abrahadabra / DIMMU BORGIR
Spleen ★★★ (2011-01-23 16:24:47)
前作まで音の重要な鍵を握っていたVortexとMustisが脱退し、3人体制となったDimmu Borgir。
大々的なオーケストラとクワイアの起用はもちろんのこと、多くのアーティストがゲスト参加と聞いて(誰が参加しているかは極力秘密にされているものの)、人数の少なさを音の多さでゴリ押しカバーしてたらまずいんじゃないかと思ってました。
が、当然音は重厚ながら、計算されたラインを描いてリスナーの耳を包み込むような音のつくりこみ方がありました。耳に残る旋律にも大いに恵まれているし、クワイアもここぞというところで盛り上げてくれます。「音の重厚さだけで進めるなんて安直なんだよ」という自信と知力に溢れているようでした。
『Puritanical…』と『Death…』あたりで「1つの高みに達しているけど、まだこれから最高傑作と呼べるものは作れそう」との感想を述べましたが、この作品はまさにその最高傑作の候補に挙げられると思います。

ただ、ここまで作り込むと、ライヴはどうなるんだろうという思いはあります。

→同意