この曲を聴け! 

…and Justice for All / METALLICA
el ★★★ (2001-08-23 19:06:00)
実は初めて買ったメタリカのアルバムがこれだった。

世間的には音の悪さからミックスについて
罵詈雑言言われている可哀相な作品だが、
楽曲等々の内容自体は前二作と充分に肩を並べる名盤である。

確かにドラムの音が軽いかもしれない、3rdに比べれば音の密度が足りないかもしれない、
だけど自分は結構このミックスが気に入っていたりする。
寧ろ、アルバム全体に流れるダークなイメージに沿った殺伐とした演出にも思えてくるぐらいだ。

とにかく音の悪さで文句言われまくってはいるものの、
しかしながら、このアルバム以降のHR/HMシーンのサウンドは
こんな感じの”ドンシャリ・サウンド”に変わっていったのでは?
少なくとも、あの如何にも80年代的なくどいぐらいのリバーブを利かせて
ボフボフ言わせてた野暮なスネア&バスドラのサウンドでは無くなっていったと思う。

このアルバムはそうしたサウンド・プロダクションの
80s→90sへの過渡期に当たる時期に収録されているものなので、
手探りで新しいミックスへ挑んだ結果の名誉の負傷でもある気がする。

誰でも大概、最初は①④⑨が好きになるんだろうけど、慌てちゃいけない。
この作品はメタリカ史上No.1のスルメ・アルバムであると言ってもよく、
聴いていく内に残る②③⑤⑥⑧も必ずや好きになる日がやってくる(来ない人はごめんね)
何故なら、メタリカを聴けば聴くほど、好きになれば好きになるほど、
このアルバムの中にこそメタリカの旨味が一番詰まっている事に自ずと気付いてしまうのだ。

→同意