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Godfather in Black / ABGOTT
Usher-to-the-ETHER ★★ (2011-02-13 22:35:31)
2009年発表の4th。

このバンド、店の紹介ではファスト/メロディックで、クオリティの高い作風との事でしたが、実際に聴いてみると意外にも変態性強めのブラックですね。曲やアンサンブルから、英国産らしい気難しさやこだわりが現れてる感じ。

まず耳を引くのが、シアトリカルで奇矯なメロディを常に耳に注ぎ込むようなメロディアスなツインギターですが、それに合わせてリズムもファストに攻めたり、グルーヴィになったり、すっ転びそうな変拍子になったり、変化しつつキメを多用して展開するので、メロディの引っかかりが更に強くなってますね。焼けた鉄板の上で踊らされているような、足の置き場の無い落ち着けない感覚の強いアンサンブルでかなりのインパクト。

ヴォーカルも粘着質なのに滑舌は悪くない、地声交じりの奇妙な声でアンサンブルの性質とも良くフィットしてると思う。ただ、時々出てくる流麗なリードフレーズ、荒涼としたリフとブラストを合わせた展開、デスラッシュやメロデスよろしくメロく刻むパートなどには、ごく真っ当なメロブラとしての質の高さ、かっこよさがあるのが面白い。決してインパクトだけでは終わりません。

ちなみに、日本盤でもないのに何故かタイトルに日本語訳が付いてますが、これもバンドの不思議さ具合を更に加速させてますね(笑)。一体何者なのか…。

→同意