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For the Sake of Truth / GLENMORE
火薬バカ一代 ★★ (2011-02-16 22:57:20)
QUEENSRYCHEからの影響を、若手バンドならではの勢いの良さと、ドイツのバンドらしいメロディ・センスで消化したプログレ・メタルを聴かせてくれるハンブルグ出身の5人組、'94年発表の2ndアルバム。
優男風の兄ちゃんがこっちを見てるジャケットにはイマイチ購買意欲をそそらないが、張りのあるハイトーンを聴かせてくれる上手いVo、テクニカルでメロディアスなフレーズを滑らかに奏でる上手いG、そして立体的にボトムを支える上手いリズム隊(Dsはゲスト参加の名手ヨルグ・マイケル)とが揃ってるバンドだけにそのクオリティが低い筈もなく、収録楽曲は粒より。殊に疾走ナンバー⑤は、個人的にビクターが出した企画盤に収録されていたこの曲を聴いて本作の購入を決意させられた程の名曲だ。(まぁ、こいつのインパクトがデカ過ぎるせいで、他の楽曲の存在が完璧に霞んでしまってる部分がないわけはないんだけど・・・)
同期の正統派HMバンドの多くが、「80年代にコツコツと作った1stアルバムが好評を博す」→「90年代の流行を取り入れた2ndアルバムでコケる」という黄金パターンを繰り返して自滅していったのに比べ、2作続けて良作をリリースしてくれたGLENMOREは、それだけでも好意的に評価したくなるというもの。実際のところ、本作だってGリフやリズムの硬度等に90年代っぽさを宿してはいるわけだが、これはへヴィというよりも「逞しくなった」と表現したいところです。
本作を最後に解散してしまったことが惜しまれますね。
→同意