この曲を聴け! 

…and Justice for All / METALLICA
190 ★★ (2003-10-18 17:00:00)
5番目はこの大作。 ・・・クセがあってイイ・・・
って言うか、このアルバムに関しては正当に評価したい気持ち。大作がズラリと顔を揃えておりますね! ・・・そうそう、確かに長い曲が多いよね!でもその「長さ」が全然「だるさ」につながっておらず、すばらしい曲に仕上がってます。
確かに「ONE」は衝撃的でしたね。あと、個人的には「BLACKENED」がこのアルバムで一番のお気に入り。
とにかく、このアルバムでは「曲」自体に芸術性を感じる。だが、その芸術性がアルバム全体にも比例しているか?といわれると必ずしもそうではないように思える。個々の曲々には「たるさ」は無かったが、アルバム全体としてみると少々それが感じられるような気がする。・・・という事はどういうことか?なんとなく分かってくるはず。
まぁ、それは置いといて、メタリカという固定観念にとらわれずに、違った角度からこの芸術作品を味わってみよう!
始めて聴いてみると、インパクトもそこそこあるし、ノリもまずまずある。・・・うん、“ある部分"では「MASTER OF PUPPETS」に次ぐ勢いでもある。あるのだが、何か違う・・・。それまでのメタリカサウンドとは少々違った部分が感じられる事はほとんどの人が気付いたと思う。
メタリカ節は全くといってよいほど消えてない。消えてないが、そのメタリカ節にちょっと何かが加わっただけ。繰り出す曲々に「芸術性」が組み込まれている。内容的にもなかなかの出来です。「ノリ、勢い、パワーで押してきたメタリカ」を、見直した一品でもある。
まぁ、「1st」~「3rd」のメタリカに酔い、「“あの"サウンドがすべて」として慕ってきたファンには、当然戸惑いは感じるだろうね。「もういい~」って感じで、かなり疲れてくるかも知んない。だから、HM/HRという音楽の器を狭くして聴いている人や、好きな音楽、好きなバンドに対して頑固過ぎる考え方を持ってる人が、そういう部分だけでこのサウンドを聴いてると、多少だるくなってくると思う。自分にも、少しだがそういう所あり・・・
あと、(ギターサウンドには重さを感じるが)ベースがあまり効いてない・・・。ドラムの重さも少し弱いか?・・・録音バランスにも難ありかもね。
でも、勢いもそのままで「芸術性」をMIXするってのはかなり難しい事だと思うよ。しかしメタリカはそれをすんなりとやってみせてる・・・。正直「すごいなぁ~」とは思ったね。
・・・アルバム全体のバランス、流れ的には、ちょっとクドくてかったるくなりそうな所はあるが、まずまずの出来ではないでしょうか?
(集中力を持続するのが苦手な人には難しいかも分かんないが)とにかくこのアルバムは頑張って「聴きこんでみるべし!」って感じ

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