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WARPIGS
失恋船長 ★★★ (2011-04-09 04:52:59)
1991年と言えばメタリゼーションなるイベントを開催させ国内のスラッシュメタルバンドが一同に介し全国ツアーを行いました、スラッシュシーンが大きく盛り上がり雨後のタケノコの如く多様性に富んだ魅力溢れるバンドも出現しジャパメタマニアとしては食指を伸ばし青田買いでCDを購入したものです、カタログ雑誌の評価なんて目もくれずに己の感性を信じ聴いていました。X-JAPANの成功により僕の周りにもメタルのCDを片手ににわかファンが増えたものです、シーンの牽引者であるアウトレイジがMetalliquorって名前でメタリカのカヴァーを披露したりしていましたね。ユナイテッドがミニアルバムをリリースしたりと1992年に掛けて国産スラッシャーがもっとも輝いていた時期でしょう。そんな時期に今や大手レーベルへと成長したハウリング・ブルから世に送り出されたのがウォーピッグスなんですよ。直線的で鋭利なスラッシュとは明らかに一線を画すオールドスタイルを取り込みむしろ70年代に倒錯した原始的なサウンドが身上のバンドでした、バンド名に負けない地を這いずり回るグルーブ感はサバスにも通ずるものがありました。サクリファイスがNWOBHMに根ざした暴走HM/HRサウンドなら彼等はそれよりも古い時代性を取り入れたバンドでした。恐ろしいくらい情報が世に出ていないのでちょっと当時の記憶を振り絞っています、ユナイテッド・サクリファイス・ウォーピッグス・ロウシェッドの順番でリリースされましたね。日本にはない個性的な70年代的HM/HRやサイケに80年代も取り入れたクロスオーヴァーサウンドが印象的です、こういったスタイルのサウンドは国内で皆無でしたね。独自性が強みでしたが評価には繋がらず、フルアルバム一枚で終了しました。
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