この曲を聴け!
Curse of the Red River / BARREN EARTH
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-04-21 17:43:14)
2010年発表の1st。
北欧のエクストリームメタルバンドの有名ミュージシャン達が一堂に会したプロジェクトということと、よく参考にしているレビュアーの方たちがこぞって褒めていたので、私も遅ればせながら購入したという次第ですが…思った以上に良いアルバムですね、これ。メタル聴いてるなら聴いておいて損はないアルバムですよ。
路線は、フルートやハモンド、メロトロンなどを使い、暗い叙情性を演出する曲調に、クリーンとグロウルを使い分けるヴォーカルが乗る、プログレッシブなメロデスという感じで、OPETH辺りを引き合いに出したくなる音、キーボードがプログレッシブな妙味を引き出している分、BEFORE THE DAWNよりもOPETHに近いかな…と思います。どちらもOPETHより1曲1曲は短めですが。
この作品、腕利きのミュージシャンが集まっているからなのか、メタルの各サブジャンルの良いとこ取りに聴こえるんですよね。メロデスのかっこよさは当然として、ブラックメタルに通じる陰鬱さ、プログレメタルの幽玄さ、ゴシックメタルの美しさに加えて、ハードロックの灼け付くような哀愁まで備えている感じ。
それでいて、作品の雰囲気は頭からラストまで徹底されているのが素晴らしい。フレーズ一つ一つのセンスもかなり良いと思うし、朗々と歌い上げるクリーンと、地の底から這い上がってくるようなグロウルを使い分けるヴォーカルも、OPETHに匹敵するくらいかっこいい。本当に、これだけのものを聴かされて、全く心を動かされないメタラーがいるのか…っていう完成度。日本盤が出ないのが不思議でなりません。
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