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Repent / ACCUSER
火薬バカ一代 ★★★ (2011-05-28 10:52:17)
前作『DOUBLE TALK』を最後に、中心メンバーだったVo兼Bのエーベルハルド・ヴェイエルが脱退。元メンバーのレネ・シュッツ(G)を呼び戻し、セカンドGのミラン・ペシェルがBにチェンジ、更にリードGのフランク・トムスがVoも兼任する・・・というドラスティックなバンド内改革でこの難局を乗り越えたACCUSERが、'92年に発表した4thフル・アルバム。
お馴染みの「ULTORON 6」のイラストを止め、よりシリアスなデザインが採用されたジャケット・アートワーク、場面によってはメロディアスにも歌っていた前任者に対し、ジェイムズ・ヘッドフィールド似の野太い咆哮を轟かすVo、ダウン・チューニングでヘヴィさをいや増したリフ&リズム、生々しい音像のもとマッチョにビルドアップされた楽曲の数々・・・と、いかにも90年代然としたダークな雰囲気(というかMETALLICAからの影響)が全体を支配する本作だが、ザクザク重厚に刻まれるGリフの切れ味、ソロからユニゾンまで、硬派な憂いを湛えたメロディを劇的に紡ぐツインGの存在感、そして何より、爆発的疾走を繰り返すリズムによってもたらされるカタルシスに全く翳りがないため、例えモダンな要素が増量されていようとも、アルバムを楽しむ上では何ら障害になっていない。
重心低く突っ走る怒涛のスピード・ナンバー①③⑧、アコギも交えてドラマティックに畳み掛けてくる④なんぞ、こめかみの血管が逝きそうになるぐらいのカッコ良さですよ。
「80年代から活動してきたスラッシュ・メタル・バンドが94年に発表した作品」としては、殆ど奇跡的とも言えるクオリティを誇る名盤です。

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