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Excess All Areas / SHY
火薬バカ一代 ★★ (2009-11-20 22:16:00)
SHYと言えば「IRON MAIDENのスティーブ・ハリスと同姓同名のGがいるバンドだっけ?」程度の認識しか持たない
不届き者でも、本作の完成度の高さ・・・分けても名曲“EMERGENCY"の魅力には素直に脱帽せざるを得ません。
トニー・ミルズの透明度の高いハイトーンVo、スティーヴ・ハリスのウェット且つコンパクトに練り込まれたG、
そしてビバ80年代!的なキラキラさ加減で本編を華やかに彩るKeyとが組み合わさって生み出される楽曲の数々は、
ソング・ライターとしてマイケル・ボルトン、ドン・ドッケンら錚々たる面子が名を連ねてるだけあって、
ポップでキャッチー、それでいてヨーロピアンな叙情性をたっぷりと含んだ隙のない仕上がり。
イントロからして名曲の風格が漂う①(作曲はマイケル・ボルトン)のインパクトがデカ過ぎるせいで、②以降の
楽曲の存在が霞んでしまっている気がしなくもないが、とは言えそれらも十二分に秀曲揃いで、例えばラストに
置かれた哀愁のHRチューン⑩なんて生半可なバンドじゃ逆立ちしたって書けっこないレベルの名曲。無論、捨て曲はない。
多数の外部ライターが参加しようとも、SHYならではの個性にブレがないのだから大したもの。文句なしの名盤でしょう。

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