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Supreme Ritual Genocide / LUGUBRE
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-06-03 01:10:05)
2010年発表の2nd。

ファストブラックとは言っても、これだけエクストリームメタル界隈において豪速ブラストの使用が珍しくないものになってしまうと、もう「速さ」で衝撃を与えるのは無理なんじゃ…と思ってましたが、衝撃、受けちゃいましたよ…。特に2曲目のラストの加速、ファストブラックを相当聴きこんでる人でも衝撃を受けるんじゃないでしょうか。実速度だけでなく、切り返しの上手さで体感スピードを増すセンスも素晴らしい。

また、ファストブラックにしては音がブルデス並に重いのも特徴で、前述の振り切ったスピードとも相俟ってとんでもない暴虐な音になってますね。BEHEMOTHや、ARKHON INFAUSTUSなどメジャーなバンドと比べても、迫力の上で全く遜色ないです。ヴォーカルのわめきがドスの効いた、殺伐とした感触が強いものであることも、暴虐性に更に拍車を掛ける結果になってますね。

何気に、リフでの曲への表情の付け方もセンスいいです。
アルバムの序盤を聴いた限りでは、何気にフックのあるメロを弾きつつも、それを暴虐性に溶け込ませるような音作りだったので、故意にメロを抑えて殺伐感を出す路線かと思いましたが、6曲目はメロブラ以上にメロディを強調、ラストの曲では序盤聴いた時には想像出来なかったほどメロウなフレーズが…。時に暴虐性を強めたり、時に魔が集まるような恐ろしさを醸しだしたり、ドラムに負けないくらいリフも良い仕事してます。メロウなだけでなく、不気味さや荒涼感があるのが素晴らしい。

ブルータル・デスの暴虐性と、ブラックのリフのメロディアスさ、その両方が味わえるのがファストブラックの良い所なのかもしれませんね。暴虐性といい荒涼感といい、ファストブラックとしての名盤の条件は既に備えていると思うので、何かあればブレイクしてもおかしくないバンドなのではないでしょうか。アンチメジャーな不穏さは醸し出せど、音自体はもうメジャークラス。

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