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Martyre / SATURNUS
Usher-to-the-ETHER ★★ (2011-06-15 18:00:42)
2000年発表の2nd。

タイプとしてはゴシック・ドゥームでしょうか。
陰鬱…というよりは、ブルーズの泣きにも通じる、焼け付くようなメランコリックなメロディを奏でつつ、厳粛に進行するアトモスフェリックな作品ですが、ハモンドとギターリフのかっこいいユニゾンをロックなリズムに乗せるパートが一部にあったり、基本的には暗いながらも意外にハードロックのかっこよさが残っているのが特徴ですね。グロウル中心のヴォーカルも、それだけではなく、悲嘆に暮れるような呟きと、苦悶に満ちたがなりなどで曲の感傷的な雰囲気を更に濃密にしてます。

ただ、音質が繊細さ重視なためか、少しダイナミズムに欠ける感じがあるのが残念ですね…BARREN EARTHやSWALLOW THE SUN辺りのメロデスの哀愁とドゥームの重厚さを兼ね備えたバンドが好きならばほぼ確実に気に入るであろう、深遠な世界観を描いてますが、出来れば音質もこれらのバンドと同じくらいメタリックで、ダイナミックだと、個人的には更に良かったんですが。

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