この曲を聴け!
Tollwut / WOLFSMOND
Usher-to-the-ETHER ★★ (2011-08-17 23:47:47)
2005年発表の2nd。
音像こそジャリジャリした音色のギターリフを伴って疾走する、典型的なプリミティブブラックという感じですが、要所要所でペイガン風味の民族的なメロディを挿入し、それが大きな特徴になってますね。ラスト曲ではキーやクリーンボイスも導入、よりペイガンらしいムードに。音質はメロディを損なうレベルで粗いわけではないし、メロディ自体もなかなかの煽情力があると思う。
しかし、個人的にはこの作品の素晴らしさはヴォーカルにあると思います。
まずプレイボタンを押した直後から、「必死」という言葉しか浮かんでこないような、真に迫った絶叫。しかも曲の途中の絶叫でも、力を入れすぎて呼気やホイッスル音、喘鳴に近いような音まで漏れていたりかなり凄絶。デス声にしてもこの人より上手い人は沢山いると思いますが、上手い人よりもこういう全力感があるパフォーマンスの方が、私は断然素晴らしいと思う。
それにしても、この作品はジャケが怖いですね…自傷行為をする鬼。
ある意味本編(特にヴォーカル)の凄絶さを予兆させてるのかも。
→同意