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Among the Living / ANTHRAX
火薬バカ一代 ★★ (2006-09-25 21:36:00)
Voが二ール・タービンからジョーイ・べラドナに代わって2作目、バンドの体制もより一層強固なものとなり、
いよいよ本領発揮といった感じの、'86年発表3rdアルバム。
前作「SPREADING THE DISEASE」では、未だ欧州へヴィ・メタルからの影響の名残りがそこかしこに見受けられたが
(そこがまた素晴しかったわけだけど)、今回はそうした要素は一掃・・・というか、その手の影響を完全に消化しきって
自らの血肉へと変え、METALLICAの構築美とも、SLAYERの破壊力とも、MEGADETHの複雑さとも違う、
エネルギッシュでスポーティな(汗の似合う)ANTHRAX流スラッシュ・メタルの創出に、見事成功している。
ヨーロピアン風味の湿り気は大きく後退したものの、躍動感溢れる縦ノリのリズム、引き締まったリフワーク、
そして、どことなく体育祭の応援団を思わせる、気合入りまくりの雄々しい野郎コーラスなど、
スラッシュ・メタル・バンドとしてのカッコ良さは飛躍的に増大。特に、へヴィなイントロから疾走に転じる①に始まり、
シリアスな名曲⑥に至るまでのアルバム前半構成は、「この1曲のためにアルバムを買っても損はない」レベルの
名曲が次々に繰り出されるという、全く隙のない圧巻のクオリティを誇る。勿論、全9曲捨て曲なしだ。
個人的には、ANTHRAXの(現時点での)最高傑作は、本作であると信じて疑わない。

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