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Nostradamus / JUDAS PRIEST
ムッチー ★★★ (2011-09-22 03:57:53)
ノストラダムスをテーマにしたロック・オペラに挑戦したコンセプトアルバム、それも2枚組の超大作。
と、とっつきにくさは否めませんが、聴いてみたら意外とすんなりハマりました。
何回も聴くごとに、色々なとこが好きになる、深みのあるアルバムだと思います。
過去作でいえば、『SAD WINGS OF DEDSTINY』に近い感じのアルバム構成かな。
とてもドラマティックに、HR/HMの美学を体現している良盤ですね。

全編で壮大なシンフォニックアレンジを施していますが、これがすごく効果的に決まっています。
それが映えるように、全体的に豊かなメロディを強調しているのも特徴で、また、印象的であります。
ヒステリックなハイトーンは影をひそめるも、これまで以上に深みを増した歌唱を聴かせるロブは、
まさにストーリーテラーであり、これまでで最もエモーショナルなパフォーマンスを披露しています。

曲間は無く、合間合間に短い小曲、というよりも次曲へのイントロダクションを挟む構成で、
実質的には、Disk1は8曲、Disk2は6曲です。ちなみに、Disk2は少し静かな曲が多い印象かな。
ドラマティックに展開する曲や、へヴィネス重視の曲から、疾走HM、メロディアスなバラードまで、
バラエティ豊かで、完成度が高い曲ばかり。コンセプトアルバムとしてこれ以上ないほどの力作です。
一枚目を聴き終わったら、すぐさま二枚目も一気に聴きたくなりますね。
確かに全部聴き通すには時間も体力も必要ですが、それ以上に充実感で一杯になります。

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