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The Neglected Ancestry / HILLS OF SEFIROTH
Usher-to-the-ETHER(2011-10-19 21:02:01)
2005年発表の2nd。

6曲48分の大作主義な作風ながら、基本的にはジリジリとしたギターリフで責めたてる、プリミティブブラックの鋳型に忠実な音ですね。ただし出音は結構独特で、ギターの歪みやメロディ成分が一体となって、ドリルを捩じ込むように耳に刺さるような感触があるのが特徴。ドラムのRAWさを逆手に取った疾走もかっこいいです。時々ズレてる感じがあるのも味があって良いです(笑)。

個人的には、ミックスまで含めたヴォーカルのエグすぎるパフォーマンスも聴き所ですね。明らかに喉を潰して出しているような、ヤケクソ感と無理矢理感たっぷりな絶叫スタイルで、マイクが近いのか音量がかなり大きくて凄まじい迫力。この耳元で叫ばれてる感じがたまらないです(笑)。その声の陰湿さを際立てるような、根暗な感じのメロディも悪くないです。

ただ、「セフィロトの丘」なんて仰々しいバンド名の割には、曲が普通すぎるのが惜しいかも…。確かにヴォーカルは凄絶だし、邪悪が湧き出すようなトレモロリフのパートなんかは聴き応えありますが、もう少しこのバンドならではの何かが欲しかったところ。この時点ではこの系統のブラックが好きな人にのみお勧めという感じです。

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