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Witnessing the Fall / SVART CROWN
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-11-04 23:09:00)
2010年発表の1st。

なかなかに凝ったイラストが描かれたジャケからは、同郷のバンドなら少し前までのDEATHSPELL OMEGAやGLORIOR BELLI辺りに通じる、宗教的ムード漂う邪悪ブラックが予想されますが…半分当たりといった感じですね。

フランス産らしい病んだメロディが、深遠な邪悪さを演出する、真性ムード剥き出しのブラックメタル…という所まではジャケから予想してた通りだったんですが、思った以上にブルータルなサウンド。特にドラムの、鈍器で目一杯どつきまわすような音色にかなり迫力があり、ファストパートはMARDUKと比肩するレベルの破壊力があると思う。

このドラムに加えて、しっかりリフの音色も太く、毒々しく仕上げてくれているのも素晴らしいですね。音量も適正で問題なし。また、ヴォーカルもやや低め~中音域メインのがなり声ながら、声質が太く邪悪なムードに説得力を持たせる事に成功してると思います。精神のタガが外れたような絶叫パートもありますが、鬱系のように細い裏返り系でなく、あくまで野太さを保ったままの咆哮なのがかっこいい。

個人的な印象では、上記のバンドも勿論思い浮かんだんですが、「やけくそになったWATAIN」みたいな感じがあるんですよね(笑)。起伏のある展開で、DSO的な邪悪メロで押すミドルパートも少なくはないですが、この迫力ある音はファスト好きにもお勧めしたいところ。

→同意