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Mountain Top / VOW WOW
火薬バカ一代 ★★ (2011-11-16 22:40:24)
LAに拠点を移したVOW WOWが、ニール・マーレイの後任Bとしてマーク・グールドを、プロデューサーに巨匠ボブ・エズリンをそれぞれ起用してレコーディング作業を行い、'90年に発表した6thアルバム。
アメリカ・マーケットへの進出を念頭に置いて制作されたというだけあって、共作者にはマーク・スローターらが名前を並べ、前作『VIBE』に比べるとメロディよりもアメリカン・メタル風味の豪快さが強調された内容に仕上がっている一方、あれもこれもと詰め込み過ぎた結果、長大に膨れ上がってしまった本編は通して聴くと散漫な印象が無きにしも非ず・・・といったところなのだが、こうして久々に接し直してみると、1曲1曲の完成度の高さには「流石VOW WOW」と唸らされるモノがありました。
壮大なコーラスに圧倒される“MOUTAIN TOP”や、モダンでファッショナブルな“SPEED”、渋い泣きっぷりが絶品の“LOVE SOMEONE”と洗練された“I WANT YOU”というタイプの異なるバラード2曲、それにキャッチーな先行シングル曲“TELL ME”(この曲は英国で録音され、Bもニール・マーレイが担当している)といった楽曲は、このバンドにしか作り得ない存在感を放つ。
それだけに、本作を最後に解散してしまった事が惜しまれます。(近年、再始動の動きも見られますが)

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