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シーズン2 / 筋肉少女帯
火薬バカ一代 ★★★ (2011-11-26 21:54:45)
吉田仁美版『DESTROYER』(?)といった趣きのイラストがアートワークを飾る、再結成第2弾スタジオ作にして、'09年発表の14thアルバム。
前作『新人』はヘヴィ・メタリックな色合いが強く打ち出された快作でしたが、今回もその傾向は継承されており、橘高文彦(G)のみならず本城聡章(G)や内田雄一郎(B)らも、優れたメロディ・センスはそのままにエッジの効いた楽曲の数々を提供、HR/HMリスナーが聴いても十二分に楽しめる内容に仕上げてくれているのが嬉しい。
個人的には三柴理(Key)の妙なるピアノの調べが存分にフィーチュアされている点もツボで、特に、タイトル通りの哀愁漂わせたメロディがパワー・メタリックに疾走する“ドナドナ”、別プロジェクトでリリースされた名曲のセルフ・リメイク“踊る赤ちゃん人間”、リリカルな歌詞と劇的な曲調が相互に補完し合う“1000年の監視者”、長谷川浩二(Ds)の凄腕ぶりも際立つプログレッシブな“ゴッド・アングル part2”、そしてフィナーレを壮大に締め括る“ツアーファイナル”etc・・・といった楽曲の数々は、大槻ケンヂ(Vo)のエキセントリックなパフォーマンスと楽器陣のハードな演奏が、凛として美しいピアノ・サウンドとハイレベルな融合をみた心震える逸品。
『新人』同様、HR/HMファン向け入門編としてもお薦めできる1枚です。

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