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A Wave of Darkness / AKERBELTZ
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-12-19 22:07:02)
2000年発表の1st。

適度にローファイな音質で寒々しさ、仄暗さを伴うリフと共に疾走する、「これぞプリミティブブラックだ」と言いたくなるくらい、プリブラとしてのツボを押さえた作風ですね。ヴォーカルも喉を潰しそうなひしゃげまくった絶叫で、普通のデスボイスよりも獰猛な感じにカルトなプリミティブブラックらしさが感じられてグッド。

特徴としては疾走パートがファストブラック並にテンションが高めなんですが、これがファスト系のヘヴィな音ではなく、プリミティブ系の平面的な音と合わさる事で、カルトなジャンルならではの魅力が出ているように思います。単に迫力があるというよりは、全てが暗黒に吸い込まれていくような、どす黒いムードも醸し出されている感じ。このジャンルが好きなら確実に聴いててうっとり出来ること請け合い。

ローファイながら曲の魅力を損なわない、むしろ引き出す音質、仄かにメロウなリフ、カルト性を感じさせるヴォーカルと、このジャンルにおけるクオリティはしっかり備えている作品。プリミティブブラックが好きな方なら買って損はないかと思います。

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