この曲を聴け! 

Dauði Baldrs / BURZUM
hiromushi ★★ (2012-01-24 23:40:25)
アンソロジーから入ってみたんですが、生き様がリアルでした。ハードコア勢と違いないというか。

このアルバムは一人ヴァイキング・フォークと多種多様人用に製作されていると思えばキャッチーかもしれない・・・。
朴訥としたベース音ぽいのが語りに思えますが、比較的地味目かも。
無骨なイメージは保っていてひ弱さは感じません。
流れも良くて6曲40分があっという間。
そんな訳で何回か通すと、これは重さ、長さ、空腹感、痛さが主に首から上へ
リアルに感じられてきた・・・。
前衛楽曲風だった以前とはまるで違った側面から、これも新境地なのかとも。
更に遡って過去なのですかね。
更に古めかしくドギツイ色彩で描かれた人間模様の絵画が遠近両視点の
複雑な楽曲に反映されています。
曲調は全体が平穏なんですが、より傍観と化したものに呆然としてしまった。
こじんまりとした小曲、長尺曲も交えた長さのばらつきと、
独特な音色の反復、重ね技の妙、織り成すリフ、リズムが個性的です。
一音一音が丹念で、丁寧な制作へのこだわりがうかがえます。
よく聴けば劇画ストーリかもしれないし、こうだと言い切れませんが
非常に錬られているような、麻酔に近い感覚もあり、和める曲もあります。
 

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