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Woods 4 : the Green Album / WOODS OF YPRES
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-02-03 21:10:30)
2009年発表の4th。
某所でかなりの安値で売られてたので購入したんですが、これは掘り出し物。
バンドロゴは如何にもブラックメタルな感じで、レビュー等を見てみてもメロブラとして認識されてる事が多いようですが、ブラックメタル特有のトレモロリフは所々で使いつつも、路線としてはOPETHやBEFORE THE DAWN、BARREN EARTH辺りのプログレ要素の強い、メロディックなゴシックデスに近い音だと思う。ただしこちらはOPETHのような昔のプログレ風味が殊更強い訳ではなく、代わりにトラッドの哀愁感が強調された作風になってますね。
このトラッド寄りの哀愁感が素晴らしく、ドゥーミーで厚みのあるリフと混ざり合う焼け付くような哀メロや、アコギやストリングス、ピアノ等も導入され弾かれるフォーキーなメロがほんと胸に迫ってくる。また上記バンドと同様、彼らもクリーンとデスを使い分けるヴォーカルスタイルを起用してますが、特にクリーンのまろやかな声質が非常に良いです。ハモリも多用してますが、声の良さもあって聴いててうっとりしてしまいます。歌メロの付け方も自然で、心地良く聴ける。
音質もしっかり整えられており、総じて丁寧に作られた作品だと思う。OPETHが結構売れてるようですが、BEFORE THE DAWNやBARREN EARTH、GREEN CARNATION等と一緒にそのファン層に向けて日本盤出したら結構売れちゃうんじゃないでしょうか。哀メロ・美メロ好きには自信を持ってお勧めできるアルバムです。
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