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Road Salt One / PAIN OF SALVATION
うにぶ ★★★ (2012-02-25 19:21:44)
'10年発表の7thアルバムです。人生という道をテーマにしたコンセプト・アルバム(2枚で完結)ということで、1stからずっと共通して彼らが追及しているテーマとも言えます。人と人(社会)との関わり、人生の痛みに向き合う重み。タイトルからして傷口に塩を連想させ、やはり苦痛・苦悩は常につきまとうバンドなのね、と安心ブランドぶりは健在。
POSなので当然、過去のアルバムから音楽性はガラリと変わっています。予告EP『LINOLEUM』から予想された通りの生々しいロック・アルバム。もはや「メタル」というイメージからは遠く、しかし絶品の「(根暗)ハード・ロック」作品です。1stの段階からごった煮音楽だったので、元からチラチラ示されていた音楽性をアルバムごとに一部を強調して出しているような印象もあります。引き出しの中身を初めに見せておいて、リスナーに分かりやすく改めて開け閉めして示している感じ。
今回の音楽性は古くて新しい陰鬱ロックとでも言えばよいでしょうか。'60年代・'70年代のロック、それから'90年代のグランジが好きな人にはツボだと思います。それでいてやっぱり個性的で挑発的な2010年代のオルタナティヴ・ロック。
サウンドづくりが巧いのもこのバンドの特徴ですが、生々しくも古臭くならない、荒々しくも雑ではない音づくりと、細やかでヴァリエーション豊かなアレンジには感心させられます。
最初はとっつきにくい印象で、繰り返し聴くと中毒的にハマってしまうのも毎度のこと。1年くらいはあまり聴かないアルバムだったのですが、いつの間にやらドップリとのめりこみ、最近は毎日のように聴いてしまっています。
地味にメロディが胸を打つんです、このアルバム。

しかし……上でk.s.m.2さんも触れていらっしゃいますが、ボーナス・トラックの挿入位置がどうにもこうにも……。

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