この曲を聴け! 

DAUGHTRY
ヤングラジオ ★★ (2012-03-02 15:07:52)
新作「BREAK THE SPELL」が、BURRN!で厳しい評価を受けていたけど、僕は発売日に購入した。
まあ点数なんか別にどうでもいい事だし、2ndも個人的にはお気に入りだったので、当然そういう流れになったけど、実際聞いた時、その点数の意味が少し分かる気がした。

1stは楽曲的に見れば、一番キャッチーであり、産業ロックと呼べるくらいのクオリティーの高い作品であった。
でもHR/HM色は薄く、豪華なスタッフ陣の制作によるPOP路線であり、極論を言えばAORに近い作品であると僕は感じた。
そして2ndは、サウンドに力強さを持たせ、ロックファンの心を掴みにいった作品だと感じた。
でも基本的なものは、1stとあまり変わっていなかった。

この新作は、HR/HMファンの立場から聞いた場合、一番HR的な要素が薄い。
しかも、楽曲を個別に聞いた場合、一番インパクトが薄い。
平均的な出来は決して悪くないけど、1st・2ndは豪華なスタッフ陣の後押しが強かったので、それらに比べれば、正直ちょっと聞きおとりはする。

でも、この差こそが、外部の力であり売れっ子ソングライター等による力の差という事が出来る。
自分達だけの力で作ろうとした分、その差が生まれたのではないか。
これを、どうとらえるのか。
バンドらしくなったとも言えるし、決してネガティブな事だけではない。
楽曲を80年代的なプロデューサーにプロデュースしてもらえば、1stや2ndに限りなく近くなったと僕は思う。
要は楽曲そのものは、決して悪くないと思う。

ほんのちょっとの差である。
決して方向性が変わったわけでもないので、ファンの方なら合格点ではないだろうか。

→同意