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Steel of Swabia / KISSIN' DYNAMITE
失恋船長 ★★★ (2012-03-04 12:21:48)
2008年リリースの記念すべき1st。見た目の溌剌とした若さとは裏腹にメイデン・アクセプト・ジューダスといった先人たちの影響をにじませる骨格のしっかりとした骨太なサウンドを聞かせてくれる本格派の力作です。なじみやすいキャッチーさとシンガーの声質が聞きやすさを演出していて古臭さを感じさせないアレンジと相まって豪放磊落なイメージを与えられます。小気味いい豪快な①が始まった瞬間から彼らの音楽性に引き込まれ、メランコリックでダークな②に懐の深さを見せられ③にまごうことなき音楽性を感じました。若いのに渋い事をしてくれますね。彼らが示した音楽性はワタクシの心のダイレクトに伝わりどえらいシュートを喰らわされた気分です、ここまで器用に振舞えるのだから、今風のアレンジだって苦にならないはずなのに、その方向性を取らなかった姿勢に感心しました。取ってつけたクラシカルなわかり易いフレーズもリアルにゲロを吐く人な歌唱も披露しない、絶対に茨の道なのに、取り戻す栄光の時代風景画を描き出す様に心が躍りましたね。10代の若者が前編に渡る懐かしいサウンドを奏でる姿に、欧州から普通のメタルが復権しようとしている様に羨望しますね
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