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21 / RAGE
天斬 ★★★ (2012-03-10 16:09:11)
ドラマーがアンドレ・ヒルガースに交代してから3枚目のアルバムです。
全体としては、「End of All Days」のような暗く冷たい空気漂う作風を、
「Soundchaser」あたりのピュアメタルサウンドで再構築したような印象。

前半はヴィクター作曲の王道ナンバーで占められており、
即効性が高くすぐに気に入る曲が多かったです。
王道とはいえイントロからアンドレのドラムがドコドコ鳴ってたり、
ヴィクターの特徴的なギターフレーズで始まったりするので、
決して単調でないところがRAGE的と言えるかもしれません。

後半はピーヴィーのややひねくれた曲(ほめ言葉)が中心。
デスヴォイスを交えた「Serial Killer」のような新機軸をはじめ、
何が出るか予想のつかない奇妙な展開が多く、じわじわハマります。
かと思えば「Concrete Wall」のようなド直球の疾走曲が
ラスト近くでいきなり飛び出してきたりもします。

インパクトの強い前半と、旨み成分たっぷりの後半で、
じつにバランス良く楽しめるアルバムでした。
RAGEはデビューから30年近く経っているバンドですが、
こうも毎回楽しめる作品を生み出してくれるのは
本当に素晴らしいの一言です。今後も期待してます。
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