この曲を聴け! 

A Dramatic Turn of Events / DREAM THEATER
帰ってきたクーカイ ★★ (2012-03-26 17:55:30)
 音楽としての質については、非常に高い。だが、今更ながら(以前、自分で「彼らはプログレッシヴ・ロック・バンドではなく、“テクニカル・メタル”バンドだ」と書き込んだにもかかわらず、だ)愚痴をちょっと。
 実のところ、前々作以降、皆同じに聴こえている。違いがようわからん。もう完全に“進化”を止めたんだと思う。

 と、少し前に書いたのだが、今思うに、今回は大きな変化を望まれないタイミングだったと考えると、これがベストだったのかもしれない。
 前作と聴き比べると、今作は明るく透明な印象があり、前作はダークで湿っている感じがある。そういう意味では、全く違いがないわけでもない。現時点では前作の方が自分の好みだ。

 RUSHの新譜を聴いて改めて思ったんだが、このバンドはRUSHとはその出自が大きく異なる。
 これは仕方の無いことで、バンド成立時に基本的コンセプトをMETALLICA+RUSHとし、それが奏功したわけなのだから、今の在り様は“理想像(という一つの型)の追及”という方向性で考えれば、やはり正しい“進化”なのだ。後追いするものの宿命を負っているわけであり、可変域にも限りがあることを考えると、善戦していると言っても良い。

 だが、(やはり愚痴るのだが)今作は楽曲が滑らか過ぎて、耳にひっかかってこないように思う。綺麗なんだけど・・・。
 次の作品が実は正念場だったりするのではないか。
 ま、なんだかんだ言って楽しみにしている自分を再確認ってことで(元のコメントから結論がガラリと変わった。今作は悩ましい作品だな)。 






 

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