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Bloodbath / SUICIDAL ANGELS
火薬バカ一代 ★★★ (2012-04-03 07:11:32)
今やギリシャを代表するスラッシュ・メタル・バンドの1つにまでのし上がったSUICIDAL ANGELSが、ジャケット・イラストレーターに再びエド・レプカを起用して'12年に発表した4thアルバム。
尖がったVoに尖がったリフ&リズムが息次ぐ暇を与えずに畳み掛ける尖がりまくったスラッシュ・メタルという、日本デビュー作ともなった前作『DEAD AGAIN』で披露した音楽性は今作でも勿論不変。
但し、例えば「スピードだけが頼りじゃねえぜ」とばかりに、終始ミドル・テンポで押してくる③のような楽曲を収録したり(実際良い曲です)、オランダのデスラッシャー、HAIL OF BULLETSのマーティン・ヴァン・ドラネンやFIREWINDのボブ・カティオニスらがゲストに迎えられた本編からは、バンドの余裕というか貫禄のようなものが漂って来るようになった。
それでいて瞬発力が鈍ったなんてことはなく、リズムの切れ味が一層研ぎ澄まされ、Gリフがよりキャッチーに磨き上げられたことで、サウンド全体がタイトにビルドアップされた本作は、OPからギアをトップに入れて突っ走るアルバム表題曲①を手始めに、現時点におけるSUICIDAL ANGELSの最高到達点と評すべきキラー・ソング⑤、緩急の効いた⑥、正統派HM然とした劇的なツインGが炸裂する⑧等、ベイエリア・スラッシュばりの爽快な疾走感と、ヨーロピアン・スラッシュらしい禍々しいダークネスとが同居した、このバンドならではの名曲をがっつり収録。
どんどん良いバンドに成長していっているようで、嬉しい限りですよ。

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