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CORPORATE WHEEL / DEPARTURE
火薬バカ一代 ★★★ (2012-05-07 21:12:26)
JOURNEY型の産業ロックを得意とするマイク・ウォルシュ(G)率いるメロディアスHRバンドが、三代目シンガーとしてティモシー・ルイスを迎えて'02年に発表した3rdアルバム。
リリース当時は何故かイマイチぴんと来なくて、買ったはいいものの数回聴いたきりでCD棚に放置してしまっていたのですが、「DEPATURE、復活!」のニュースを耳にして、久々に本作を引っ張り出し聴き直してみたら、これが前2作に勝るとも劣らぬ非常に良く出来た内容であることに気付かされ、「あの頃、俺は一体何が気に入らなかったのだろう?」と思わず過去の自分に対して首を捻った次第。
新Voは前任シンガー達に比肩する伸びやかな歌唱を披露してくれていますし、ツボを心得たマイクのGプレイと、楽曲を華やかに飾り立てるKeyサウンド、美しいハーモニーに気の効いたアレンジの数々、そして都会的な洗練の加えられた哀愁のメロディetc・・・と、ファンが期待するDEPATURE節は今回も存分に堪能する事が出来る。
若干「収録曲が小粒かな?」と思わなくもないですが、例えばキャッチーなコーラスに胸躍るOPナンバー①、歌心に溢れたマイクのGプレイが素晴しい③、スティーヴ・ペリー似のVoの歌唱も含めて「ドJOURNEY」路線のバラード④、乾いた音色のアコギが演出する大陸的なノリの良さに思わず体が動く⑦といった楽曲は、このバンドならではの美味なる逸品。
前2作と併せて、これまたメロディ愛好家なら押さえておいて損のない力作です。

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