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Blue Öyster Cult / BLUE OYSTER CULT
はっちゃん ★★★ (2012-05-27 14:12:02)
HEAVY METALの冠が付いてはいるけど、サバスとは違う切り口で恐怖感を提示してみせたBOC。

現代のHMの感覚で聴くと違和感があるだろうけど、サウンド・テクスチャー、ディテイル各々の
雰囲気を聴いていると今どきのへヴィなバンドより重たく感じる事があります。
コレ、同じくBOCの出身地ニューヨークから現れたN.Yパンクの一連のバンドを聴いていても
同様の重さを感じる事がありますね。
サウンド・プロダクション的な事ではなく、どの音符を選ぶか そのセンスはかなり重要ではないかと
思います。

この1stでもそのセンスは遺憾なく発揮されています。一聴しただけで冷たい質感と同時に鉛を
飲み込んだかのような重さが感じられます。不安感を煽る音のチョイスは見事。
叙情メロディが素晴らしい「THEN CAME THE LAST DAYS OF MAY」はアメリカン・ニュー・シネマ
のような歌詞世界と鬱なアンサンブルが絶妙です。
かと思えば、「STAIRWAY TO THE STARS」のようにキャッチーな曲もあったりしてデビューの
時点でいわゆるBOCをBOC足らしめる主要項目は出揃ってますね。
しかも本作を含む初期の作品は攻撃的なリフの頻度も高く、この時代しか認めないというファンも
多数存在します。彼らの魅力はそれだけじゃないんだけどなぁ。

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