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Nemesis Divina / SATYRICON
netal ★★ (2012-06-19 20:06:45)
冷たく荘厳さに満ち、時に神々しささえ感じるリフ&旋律が素晴らしく、シンセやピアノの効果的なアレンジもそれに拍車をかける。
ラテン語のタイトルに冠せられた「神の宿敵」の名の通り、アルバム全体にわたって世界の終末、そして新たな秩序が構築されていく世界に流れていそうな旋律が支配する。
また、名手Frostのドラムは言わずもがな。曲展開上、1349でのような全開ドラムではないが、ブラストを始め、流石の演奏である。音が引っ込んでいるのが勿体無いけれども。
ここまで書くとややメロディックな普通のブラックで、事実今の基準で聴けばその通りだが、個人的にこの作品に関して面白いと思う点はリフの繋げ方である。
トレモロや刻みの単純なリフレインだけでなく、拍子や譜割を巧みに変えながら展開していく所がフレーズの多彩さ・面白さに貢献している。
…まあ、そこが面白いと言っても全てが気に入ったかと言えばそうでもないし、 強引な展開も多い。
しかしながら、ブラックの基本の一枚として十分聴いておくべきクオリティだと思う。
気に入り度…88/100
おすすめ…Nemesis Divina
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