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MICHAEL SCHENKER GROUP
はっちゃん ★★★ (2012-07-04 19:24:32)
ガラスのハートを持つギター・ヒーロー、マイケル・シェンカー。

UFO在籍時、バンドメンバーや自身の問題に耐え切れずに幾度となく現実逃避を繰り返す。
そう、世に名高い失踪という名の「飛翔伝説」の始まりだ。オフィシャルでは3度ほど飛翔していると
いうが、おそらくもっと常習的だったに違いないと僕は踏んでいる。

ライヴに於ける途中退場も彼の得意とするところだ。いい歳をした大人のやることではない、この
職場放棄。これが違った意味でファンをドキドキさせるのだ。来日公演でも様々な理由で早退を
やってのける。そうロック史に残るありえない行動。これが「神話」だ。

弱い人間と言えばそれまでだが、僕はマイケルを頭ごなしに責めることは出来ない。

昔の話になるが、僕はツアーで来日していた彼と札幌市内の街中でバッタリ出会ったことがある。
僕の真正面にドンドン近づいてくる彼を見てフリーズする。口をパクパクさせている僕に気づき
あろうことかマイケルが声をかけてきた!中学生だった僕は何を喋っているのかサッパリだったが
なんとか「地下鉄に乗りたい」ということが判ったので、ちょうど数メートル先にある入り口を
身振り手振りで教えてあげた。日本語で「アリガト」と言った声は未だに忘れられない。
そして僕が拙い英語でファンだということを伝えると、自ら通りにあった電話ボックスの電話帳を
ひっちゃぶいて彼のガールフレンドらしき人からペンを受け取るとサインを書いてくれたのだ。
別れ際、僕の尻をポンと叩いて「keep on rockin'」って言った。確かに言ったのだ。

僕はフツーのマイケルのファンから大ファンへと進化した。

あの時の気さくで優しい印象が鮮明に残っているものだから、どうしても非難する気にはなれない。
実社会に於いては許されざる行為の数々も僕の場合「あぁ壊れちゃったのね」で済む。
ひょっとしたら彼が現役でプレイし続ける限り、「飛翔伝説」と「神話」は繰り返されるのかも
しれないが、それをも納得させてしまうマイケル・シェンカーとは得なキャラクターではある。

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